インサイト検証の重要性
そのインサイトは、狙った層の共感を呼ぶか?
リサーチを通じて、インサイトを発見、その問題解決のための方法(プロポジション)を見つけたと思ったら。
それを具体化した企業の提示する製品コンセプト、広告・宣伝、デザイン等を見て、対象者はどのように反応するか?
インサイトは定量的に検証していかなければなりません。
なぜなら、そもそも、インサイトは、生活者の内部にあるもので、到達すること自体が容易ではありません。 投影法や、文書完成法、観察法など、顧客を深く理解するために取る手法は、なんでもない消費者の一言や、ちょっとした動作から、本質的な意味や価値を感じ取れるかどうかが、大きなポイントになり、その「本質的な意味や価値」の感じ取り方については、担当者のバイアス(思い入れ)も影響しやすいためです。
リサーチを通じてそれを発見できたとしても、「市場を代表するターゲット層全体に共通する“インサイト”」なのか、調査対象となった特定の個人の“インサイト”なのかの判断がつかず、売上が見込めない“インサイト”に焦点を当ててしまうこともあります。
また、社内で、共通理解を得たり、具体的にプロジェクトを進めるためのGOサインを得る上でも、少数の個人の意見に基づいたインサイトでは、「説得力不足」を指摘される場合があります。
定性的なインサイトの発見は、定量的な裏付けがあってこそ、その威力を発揮します。
ですから、KFSでは、定性的側面を定量的に実施する方法を工夫することはもちろん、インサイトとプロポジションを発見できたのなら、想定顧客に定量調査で一定のサンプルサイズのもとに、検証していく、定量調査と定性調査を組み合わせた2段階の調査「ハイブリット調査」を推奨しています。
関連情報
定量調査と定性調査の組み合わせによる「ハイブリット調査」について詳しくはこちら→→ 【第3回】Fact&Stick:定量調査と定性を組み合わせた ハイブリット調査の薦め(調査手法)