C【第7回】緑
緑の中に囲まれると、心身ともに癒されますね。
私は、部屋にグリーン(植物)がなければ、気持ちが落ち着きません。
安心感や安定、調和の取れたバランスを示す色、グリーン。
信号の色や非常口のサインにも使われてることからも、緑=安心・安全のシンボルカラーとして、根付いていることを示しています。
緑を好む人も、同じく、組織の中でのバランサーとして、組織内の安定を図る役割を果たしている人が多いのではないでしょうか?
上品で誠実な人柄に加えて、
「争いがきらい」、
「調和の取れた考え方」、
「公平な人」、
「聞き上手で社交的」、
などのプラス面がある一方で、バランス意識が過剰になると、
「変化への恐れ」、
「優柔不断」、
「出る杭は打つ」、
「保守的で自分勝手な行動を取る人を厳しく評価する一面もある」、
そんな特徴を持つのが緑好きと言われています。
個人的には、緑の持つ安心感・安定感のイメージが、なんとなく、「安全パイ・退屈?」に思えてあまり興味が湧かない色だったのですが、最近はグリーンの生命力の持つ強さに惹かれています。
今回のグリーンのいけばなも、グリーンの生命力を出したいな、と思い、緑と、すでに命が終わっている枯れモノの茶とをあわせてみました。
竹林のような静謐なグリーンももちろん良いのですが、最近は、熱帯雨林のジャングルのような、うっとうしいほどのグリーン、ヤドクガエルでも潜んでいそうな、恵みもあれば毒もある太古からのグリーンの生命力と力強さに強く惹かれます。
絵画でいうと、日本画なのに、奄美の自然を描いた田中一村の描いた緑。
多くの恵みを自然から得てきつつも、多くの命もそこで失ってきた太古の歴史が体のどこかに刻まれているのかもしれません。
緑=安定感、バランスの色と描きましたが、黄色との混色の「◆◆◆アップルグリーン」や、青との混色の「◆◆◆ターコイズグリーン」など、色のニュアンスによって、その持つ意味が違ってくるといわれています。
例えば、「◆◆◆緑」は、「安心、安全、安らぎ」といったイメージから、「静的」な印象を受けますが、「◆◆◆アップルグリーン」は、むしろその逆。
新芽のような色が示すように、「冒険好き」「新たな挑戦」など「動的なイメージ」を意味します。
また、「◆◆◆ターコイズグリーン」は、「自由の色」と呼ばれ、束縛されることを嫌う色。
「創造の色」で、思考の柔軟さを示す色です。
同じ緑系等でも、色の持つ意味においてのイメージの幅広さ、これは、それだけ緑が大地の色、受容してくれる色だからなのかもしれません。
<◆◆◆グリーン(緑)が持つ色の意味・マーケティングキーワード>
【POSITIVE】
慈悲、安らぎ、癒し、安定、健康、生命、調和、回復、再生、集団、良識、理解
【NEGATIVE】
保守的、個性がない、平凡、優柔不断、変化への拒否、疲労、プレッシャーへの弱さ
<◆◆◆アップルグリーンが持つ色の意味・マーケティングキーワード>
【POSITIVE】
新たなはじまり、スタート、ワクワク、好奇心、フレッシュ、活力、軽やか、挑戦、革新
【NEGATIVE】
未熟、信頼の無さ、軽率
<◆◆◆ターコイズグリーンが持つ色の意味・マーケティングキーワード>
【POSITIVE】
自己表現、個性、感性、創造性、新しいアイディア
【NEGATIVE】
自己中心的、理想主義、わがまま、孤独感、虚栄的