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利用可能性ヒューリスティック (availability heuristic)

Written by KFS on . Posted in リサーチと行動経済学

脳は節約志向
行動を生む思考のショートカット

目次

利用可能性ヒューリスティックとは?

「利用可能性ヒューリスティック」とは、「取り出しやすい」記憶情報を、優先的に頼って判断してしまうこと。
記憶に残っているものほど、頻度や確立を高く見積もる傾向。
探せる記憶だけが事実になること。
自分の記憶から簡単に呼び出すことができる情報により、バイアスがかかってしまうこと。

簡単に言えば、

  • 仕事帰りに、スーパーで、5分で今日の夕食の買い物の準備をしないといけない主婦が、買い物かごに「いつもの」を放り込む際の心理

と言えばわかりやすいでしょうか?

仕事帰りに、買い物時間が5分しかない場合、あれこれ、店頭で迷っている暇はありません。

「あ–、マヨネーズが切れてた」
「あ、そうだ。朝食用のバターが切れそうだったんだ!」と思い出した際、パッと見て、商品棚から手っ取り早く「いつもの」を買い物かごの中に放り込んだり、パッケージを一目見ただけで、3秒で「あ、これだ!」と判断して、買い物かごに放り込んでいきます。

このような行動を取る際、人はどこまで考えて行動しているのでしょうか? 何を基準に、商品を選んでいるのでしょうか?

その際に影響を与えているのが、「利用可能性ヒューリステック」です。